週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ビジネス #自動車最前線

ホンダ「ビート」軽ミッドシップオープンの衝撃 5年間の生産、短命ながら今も乗り継がれる1台

12分で読める
  • 三木 宏章 東洋経済オンライン編集者・記者
2/6 PAGES
ビートの透視図。リアにエンジンを搭載したミッドシップということがわかりやすい(写真:本田技研工業)

さらに当時の軽自動車の平均乗車率が1.3人だったことから、2人乗り+オープンボディという思い切りのよさも、当時のホンダの勢いを感じる。今ではプラットフォームの共通化が当たり前だが、ビートは軽自動車ながら専用設計のボディを与えられている点もバブル期ならではと言えるだろう。

3気筒12バルブの660MTREC(エムトレック)エンジン。660ccながら最高出力64ps/8100rpmを発揮し、燃費は17.2km/L(10モード走行燃料消費率)となる。また、上部とトランク部分からエンジンにアクセスでき、意外にメンテナンス性も悪くない(筆者撮影)

高出力化のために専用チューン

そんな専用設計のボディに搭載されたのは、軽自動車枠の660ccながら業界自主規制いっぱいの64psを発揮する自然吸気エンジン「E07A型」。このエンジンは、トゥデイやライフ、商用車のアクティなどにも搭載されている汎用エンジンだが、ビートのE07A型エンジンは、「MTREC」と名付けられ、高出力化のために専用チューンが施されている。

旧車では稀に見かけるが、通常とは逆方向に開くビートのボンネット。ミッドシップレイアウトなので、ボンネット内には当たり前だがエンジンがない。また、重量配分を考え、フロントにスペアタイヤが取り付けられている(筆者撮影)

MTRECとは、“Multi Throttle Responsive Engine Control System”の頭文字を取ったもので、F1テクノロジーを応用し、吸気効率を高める「多連スロットル」と、シャープなレスポンスとアイドリングの安定性を両立する「燃料噴射制御マップ切り替え方式」を組み合わせたエンジンコントロールシステムの総称だ。

搭載エンジンのイメージイラスト(写真:本田技研工業)

次ページが続きます:
【自然吸気エンジンを選んだ「ビート」】

3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象