中国の「自動運転デバイス」メーカーが香港に上場 知行科技、中国EV市場の拡大を追い風に急成長

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知行科技が成長のチャンスをつかんだきっかけは、2018年3月、自動運転システムの開発で先行していたイスラエルの「モービルアイ」と戦略提携したことだ。同社はモービルアイの先進運転支援システム(ADAS)のソリューション開発に参画し、技術やノウハウを蓄積した。

知行科技はモービルアイとの提携をテコに、民営自動車大手の吉利控股集団の信認を得た。写真は同社製のドメイン・コントローラー(同社ウェブサイトより)

モービルアイの高い技術力を後ろ盾にして、知行科技は中国の民営自動車大手の吉利控股集団(ジーリー)が設立した高級EVブランド「極氪(ジーカー)」のサプライヤーに選ばれる。そして2021年10月から、極氪の第1号モデル「極氪001」向けにモービルアイのADASの供給を開始した。

売上高の9割超が吉利向け

同社は(モービルアイとの協業と同時に)独自製品の開発にも注力し、2020年には低価格ADASの「iFCシリーズ」を発売。2023年1月には独自開発のドメイン・コントローラー「iDCシリーズ」の量産を開始し、極氪向けに供給している。

本記事は「財新」の提供記事です

こうした経緯から、過去数年間の知行科技の最大顧客は一貫して(極氪の親会社である)吉利控股集団となっている。IPOの目論見書によれば、2023年上半期(1〜6月)の売上高に占める吉利控股集団の比率は95%に上った。

(財新記者:劉沛林、趙薇)
※原文の配信は2023年12月20日

財新 Biz&Tech

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