ちなみに、先述したWR-V海外仕様のエレベイトが販売されているインドでは、オーナーが運転手付きで後席に座ることも多いという。つまり、現地では高級車として使われているのだ。そうした背景からか、WR-Vは後席の乗り心地についても、高いレベルを追求していることがうかがえる。
なお、WR-Vが採用するシート生地は、Xグレードにファブリックを採用。ZとZ+の両グレードには、プライムスムース×ファブリックのコンビシートに加え、本巻きステアリングホイールやプライスムースを施したドアライニングなども装備し、さらなる高級感を演出している。
WR-Vのライバル車について
以上がWR-Vの概要だ。ライバル車となるのは、ボディサイズや価格帯から考えるとトヨタ自動車(以下、トヨタ)の「ライズ」とその兄弟車であるダイハツ工業(以下、ダイハツ)の「ロッキー」あたりになるだろう。だが、これら2モデルは、ダイハツの車両認証試験の不正問題により、販売・出荷を停止している(2023年12月現在)。
だが、コンパクトSUVのジャンルに、まだまだライバル車は多い。例えば、トヨタの「ヤリスクロス」やマツダの「CX-3」など。これら2モデルは、WR-Vと同じ1.5Lガソリン車2WD(FF)の設定があり、価格(税込み)もヤリスクロスが189万6000円~236万7000円、CX-3が227万9200円(特別仕様車は253万2200円~270万8200円)。いずれもWR-Vと同じような価格帯だ。
しかも、ヤリスクロスやCX-3のガソリン車には、北海道や東北などの雪国にユーザーが多い4WDも設定する。とくにヤリスクロスの場合、212万7000円~256万2000円(いずれも税込み)と、ガソリン車4WDでもWR-Vに近い価格帯だ。また、CX-3のガソリン車4WDでも、ベースグレードの15Sツーリングであれば、価格(税込み)は252万1200円だから、WR-Vの最上級Z+の248万9300円(税込み)と比べても、差はあまり大きくない。
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