石川・のと鉄道七尾線、廃線区間の足は「空港バス」 穴水―輪島間、特急バスと空港連絡バスが主軸
国鉄~のと鉄道の輪島駅は、中心部から見れば町の入口に近い場所にあった。通り抜けて、海沿いのマリンタウンまで足を延ばす便も当然の設定と思うが、輪島マリンタウン行きは2本、輪島マリンタウン始発は1本のみと、意外に少ない。輪島市の人口は約2万2000人。主要産業は観光業や漁業だ。
旧駅跡をバスターミナルとして整備し、バスの窓口、案内所、待合室を兼ね備える「道の駅輪島 ふらっと訪夢」が出来上がったのだが、鉄道駅の場所が、果たして交通の拠点としてベストだったか。輪島市内の移動はコミュニティバス「のらんけバス」が受け持ち、北鉄奥能登バスとも接続。敷地の問題は駅跡なら解決しやすく接続もたやすいが、痛し痒しである。
長距離輸送を担う特急バス
輪島で1泊し、翌朝7時10分発の穴水行きで折り返したが、その前に金沢駅前行きの特急バスが6時55分に出発するので、様子を観察。早朝にもかかわらず6、7人が乗り込んだ。
この先は市ノ瀨、三井、穴水此の木などにも停車し、こちらも一部はのと里山空港を経由。石川県の行政機関同士を結びつける役割が見て取れる。穴水インターチェンジからは能越自動車道に入り、金沢駅西口バスターミナルに向かう。輪島市内の始発は輪島マリンタウン。金沢市内では中央病院や石川県庁などにも停車する。
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