鳥取、赤字ローカル線にも「成長余地」はあるのか 地方都市で鉄道が果たす役目はまだまだ大きい
鳥取駅北口には飲食店やバスターミナルのほか、地方都市からの撤退が続く百貨店も健在。南口は新たに開発されたところで、かつては県庁同様、駅の北東2kmほどの鳥取城址近くにあった市役所が2019年に移転し、都道府県で最後の出店として話題になったスターバックスコーヒーもある。
鳥取市も郊外型ショッピングセンターの出店はあり、駅の北西側約5kmのエリアには、イオンモールなどが出店しているものの、2017年には「多極ネットワーク型コンパクトシティ」を掲げている。たしかに駅前の整備からはその方針が伝わってくる。
しかしながら中心市街地の活性化のためには、鳥取駅周辺に人を集める公共交通ネットワークの形成が重要になるはずだ。鉄道については、スピード、アクセス、サービスの3点が大切だと思っている。高速化については、鳥取駅の西側と南側については済んでいるので、あとの2点について要望しておきたい。
新駅設置の価値はある
アクセスでは新駅の検討を提案する。鳥取駅の西隣の湖山駅の次に鳥取大学前駅が1995年に開設されているが、因美線沿線にもポテンシャルを持つ場所がある。鳥取駅の南南東6kmほどのところにある若葉台という地区だ。
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