「ルールを守らない人」が意外と成功するワケ 無意識のうちに思考停止に陥っていないか

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自分の行動を振り返った時、他人が決めた「定義=ルール」に自分が無意識に『とらわれている』場面はないでしょうか? そもそも、なぜ「ルールはいつでも守るべきもの」という思い込みに縛られてしまうのでしょうか?

答えは簡単。誰かが決めたルールに従うことはラクだからです。そう、ルールに盲目的に従うというのは、思考停止をしていることなのです。

複数の「ものさし」を持つためには?

ルールと聞いてまず思い浮かべるものの1つにスポーツがあります。スポーツとは、きちんとしたルールが確立され、そのルールがプレイヤーに周知されているからこそ楽しめる反面、運動能力や才能、スキルに恵まれた人のほうがより活躍でき、面白さを味わえるという面があります。

また、上手な人は上手な人同士で集まり、そうでもない人はそうでもない人同士でプレイすることになりがちで、それが社会の分断を生み出すとも考えられます。当然ながら、お互いがお互いのことを理解しづらくもなるでしょう。

その分断を解決するために必要なことは、複数の「ものさし」を持つことです。

その一例が、「スポーツ弱者を、世界からなくす」を理念に活動している「世界ゆるスポーツ協会」です。「ゆるスポーツ」とは、簡単にいうと、「自分で勝手にルールをつくって行うスポーツ」のこと。

たとえば、カゴが傾くと玉がこぼれてしまう「シーソー玉入れ」や、全員500歩しか動いてはいけない「500歩サッカー」(ちなみに、500歩を超えると退場になるため、しばしばフィールド内で休憩する必要があります)などのユニークなルールで、年齢や性別、運動神経などに関係なく、誰もが楽しめる新しいスポーツがたくさんあります。

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