東武100系「元祖スペーシア」知られざる整備現場 部品外してメンテナンス、出場時「いちご色」に
工場内では台車・空制・回転機・電機の4つの職場に分かれて整備・修繕。台車職場は輪軸や台枠、空制職場はブレーキ弁やドア装置、ワイパー、回転機職場はモーターや電動発電機、電動空気圧縮機、電機職場は運転台や断流器、制御器などを担当する。
台車職場の技術職場長、須藤裕志さんはアーチ型クレーンでの上げ下ろしについて「後ろの職場へバトンを渡す最初の作業のため、とくに慎重になる」と説明する。クレーン操作を担当する技術員の荒川亮太さんは「1つのミスが大きな事故につながるので誤動作がないように指差確認をしながら作業をしている」と話す。
「地味だが重要」な仕事
空制職場の技術職場長、守家圭一さんは「地味ではあるが、きちんとブレーキがかからないと電車は停まれない。重要な部分を担っている」と自負する。100系のワイパーやプラグドアはとくに手入れに苦労するという。主任の寺門歩さんは「床下の狭くて汚いという人が嫌がる場所で、パパッと交換作業をこなしていくのは、やっていて楽しい」と語る。
トピックボードAD
有料会員限定記事
鉄道最前線の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら