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中高年集まるディスコ「今宵も死ぬ前のダンス」 青春時代の音楽を楽しみ、仲間と「生存確認」

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店に行けばみんなに会えるというのもいい。

「6〜7割は毎週顔を合わせているんじゃないかな。ひとつの生存確認ですね」(マシャさん)

1974年生まれの女性は、団塊ジュニア世代で就職氷河期経験者。学生時代は受験勉強で忙しく、就職してからも給料に余裕はなかったため、ディスコなどという華やかな遊興とは無縁だった。

しかし、初めて一人で「Lover’s」に足を踏み入れたその日から、ディスコのトリコとなった。現在、ディスコが営業する土曜日には万難排し、好きな酒も控えめにし、膝上20センチのワンピースで踊りに行っている。

なぜか。DJ☆Sさん、マシャさんという常連お二方が評したように、「ただただ気楽で楽しいのです」ときっぱり。

「男女の物語も、たくさんありますよ」(北島さん)

ディスコは「人生の楽園」なのかもしれない

ある男性客が、その日は座ったまま、ダンスフロアを眺めていた。いつもはカップルで来店していたが、その彼女が急逝。最後に踊った日を思い出していたのかもしれない。

45年前に(別の)ディスコで知り合って結婚し、記念日を迎えるにあたって、ディスコを探し求めて2人でLover’sに来たという夫婦もいる。

「結婚式も葬式もやりましたよ。葬式では、僕がDJをやって、故人が好きだった曲をかけて懐かしんで、思い出話を語ったりして……」(北島さん)

人生100年時代。定年退職しても、配偶者をなくしても、まだまだ道程は続く。

青春時代に愛した音楽を楽しみ、人とのつながりを感じ、体を動かせるディスコは「人生の楽園」なのかもしれない。あなたもタイムマシンに乗り込み、楽園に足を踏み入れてはどうか。

(ライター 羽根田真智)

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