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中高年集まるディスコ「今宵も死ぬ前のダンス」 青春時代の音楽を楽しみ、仲間と「生存確認」

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筆者が訪れたある日曜日、外はまだ明るい16時過ぎだったが、ダンスフロアは、すでに2時間踊りまくる男女で立錐の余地もない盛況ぶりだった。

「平日はDJがいるカラオケスナックで、ディスコ営業は土曜日が18時から24時まで、日曜日は14時から19時まで。

お客さんの中心は50〜60代で、上は70代までいますね。僕なんか時々冗談で、『さぁ、今宵も死ぬ前のダンスを見せてください』なんてDJブースで言うんですよ」

そう笑うのは、この店のオーナー、北島慶一さん。1957年生まれだという。15年ほど前に、前の経営者から店を引き継いだ。

踊りまくる男女たち

「『可愛いいひとよ』は40年くらい前、白金の「ダンステリア」で掛かっていてね。その後何度もカバーされ、リバイバルで流行って、インチキっぽい踊りがあちこちで出てきた。僕はそんなのカッコ悪いと思っていたんです」

DJブースのオーナーの北島さん。「今宵も死ぬ前のダンスを見せてください」の掛け声にホールは盛り上がる(撮影/羽根田真智)

説明しよう。白金の「ダンステリア」は2011年に惜しまれつつも27年の歴史に幕を下ろしたディスコで、ソウルミュージック&ダンスの聖地といわれた場所。

DJを務めていたニック岡井さん(故人)は、前出のクック・ニック&チャッキーのメンバーで、ソウルステップの神様的存在だ。

「僕が引き継ぐ前もディスコだったんですが、なんか違うと思っていたわけですよ。六本木のようなディスコは絵的に合わない。鶯谷のような下町は、歌謡曲が合う。

だから歌謡曲カフェと名付けて、昭和をモチーフに、気取らずに、まるでスナックで踊り出すような雰囲気の“スナックディスコ”にしているんです。

でも曲は本格的で、マニアックなものもかける。コンセプトはタイムマシン。シニアが女になったり男になったりして騒ぐ」(北島さん)

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【あの頃と同じファンクやソウルがかかっていた】

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