お金が増える人が密かに実践「価値ある使い方」 自分は人生の経営者、目標を立て長く続く運営を

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会社という組織の運営は大きく2つの部門に分けて考えることが多いです。それは「プロフィットセンター」と「コストセンター」です。プロフィット(profit)という言葉は、「利益」や「収益」という意味を持ち、コスト(cost)というのは「費用」という意味を持ちます。

プロフィットセンターとは会社にとって「利益を生み出す部門」を指します。つまり営業部門や営業企画部門、経営戦略部門などを指します。それに対してコストセンターとは会社にとって利益を生まず「コストとなる部門」を指します。具体的には、総務部や人事部、経理部などの間接部門などです。

自分株式会社の大事な2部門

自分株式会社の中にも同じような部門があると思うのです。プロフィットセンターはお給料を稼いでくれる仕事に関連した部門、スキルアップして将来的にお給料を上げるような攻めの学習部門、人とのつながりを作りながら自分のアピールをして転職や新たな道を見つける力を養う社交的部門です。

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コストセンターはお金を獲得することには直接つながらないけれど、一般的に固定費と呼ばれている食事だとか住居だとか通信・交通費などを指します。体を休めたり自分を労わったりするための福利厚生部門もコストセンターです。

一般的にはプロフィットセンターにお金を集中させた方が、より多くのお金を獲得できるチャンスが増えます。

ただ、あまりにコストセンターにお金をかけないと、従業員満足度が下がってプロフィットセンターが頑張ったり活躍できなくなったりするかもしれません。様々なことが起こる可能性のある中で、無尽蔵にお金が入ってくるわけではありません。だから知恵を働かせながら自分という会社をまとめ上げ運営していくのです。

肉乃小路 ニクヨ 経済愛好家、ニューレディー、コラムニスト

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にくのこうじ・にくよ / Nikuyo Nikunokoji

経済愛好家、ニューレディー、コラムニスト。渋谷教育学園幕張高等学校を卒業し、慶應義塾大学総合政策学部へ進学。大学在学中より女装をスタート。大学卒業後は金融業界で10年以上勤務し、お金のプロとして様々な提案を行う。証券会社、銀行、保険会社などを渡り歩き、夜は新宿2丁目の夜の社交場で、人間観察力を磨いてきた。42歳で退職し、その後はフリーランスとして、自分らしく生き、人生をバラ色にするために必要なお金との付き合い方を、多くのメディアで熱く発信する。千葉県出身。

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