お金が増える人が密かに実践「価値ある使い方」 自分は人生の経営者、目標を立て長く続く運営を

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だから、そこそこ良いものを食べさせて、しっかり休養も取らせて、劣化を抑えながら長く働いてもらう。そして経験を積ませて付加価値を上げていく。それが一番社会に還元できて、自分自身も幸せな生き方なのではないかと私は思います。そのための経営判断を日々していくのが人生ではないでしょうか?

そういう視点に立つと、お金の使い方もおのずと「自分(家族)」という資源を開発し、長く働くために「お金を使う」という考えになってきます。つまり「お金を使うこと(支出)」は自分(家族)を開発し、維持し続けるための「費用(経費)」という概念に変わります。どこに費用と時間をかけて、どう使うか。そこに経営者の腕の見せどころがあります。

経費として説明できるように使う

自分を会社にたとえるからには経営目標が大切になってきます。私の場合は家族もいないので「好奇心を大切にして、社会の仕組みや人間社会の実情を可能な限り理解し、咀嚼して、若い人や同世代の人が生きやすくなるような発信をする」という目標に従って生きています。

えらく抽象的だねって思われるかもしれませんが、こんなもんで良いのです。でも決めるのと決めないのでは大違いです。

目標を決めたら、その目標のためにお金を使っていきます。自分を会社として考えるので、支出をする際に一番考えることは「説明責任(アカウンタビリティ)」です。たとえば何か買うにしてもそれは経営目標に沿っているのか? 適切な福利厚生費用なのか? 資産になるのか? 将来役に立つのか? そういったことを考えて、後でちゃんと説明できるようにお金を使う意識を持つと良いと思います。

ただそうは言っても、ギチギチに説明するということまでは必要としません。大まかで良いのです。私の場合は自分に甘いところもあり、酒場にふらっと飲みに行くということも、よくしていました。ただその時も出会いや新しい気づきをもらって、自分の価値を上げるため、という目的を常に意識していました。

目的意識を持つことで、酒場や社交場での文化的なことを吸収する力が大きく変わります。大切なのは、目的を考えながらお金を使う習慣をつけることです。

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