また、気をつけていただきたいのは、「中間の目標」はあくまでも「中間の目標」であって、それが「適切なレベルの目標」だとは限らないということです。
期限や目標の種類にもよりますが、例えば11カ月後までの営業成績の目標なら、おおむね現状の2割増しくらいが妥当な線だと考えられます。
「目標は高いほどいい」という人もいます。私は「最高の目標」に関して言えば、それでいいと考えています。
しかし今回実際に目指す「11カ月目標」については、必ずしもそうとは思いません。先に書いたように、11カ月先に達成できるのは、現状の2割増しぐらいが妥当だからです。今回は練習と考えて、今の2割増しぐらいを狙ってみてください。
心の幅の上限を伸ばすため高い目標のイメージを
「最高の目標」から「最低限の目標」までの幅は、あなたの「心の幅」でもあります。人間は自分の心の幅を超えることはできないので、心に描いた「最高の目標」以上の結果は得られません。
自分自身の可能性に蓋をしないためにも、常に高い目標を思い描いてイメージを広げ、心の幅の上限を伸ばしておきましょう。
適切なレベルの目標を考えるワーク
数字で結果が示せる目標を1つ選び、11カ月後に実現するプランを立ててみましょう。
【Step 1:数字抜きの目標】
選んだ目標をまずは数値抜きで書き出してください。
●例 営業成績を上げたい
【Step 2:最高の目標(夢のような目標)】
この目標を、どのくらいのレベルで達成できたら「夢のようで大満足」だと思いますか? 数値を入れて書き出しましょう。
●例 月間売り上げ1000万円
【Step 3:最低限の目標(確実に達成できる目標)】
この目標について、どれくらいのレベルならば「今の自分でも確実に達成できる」と思いますか? 数値を入れて書き出しましょう。
●例 月間売り上げ300万円
【Step 4:中間の目標】
Step2とStep3の(難易度として)中間の目標を書き出しましょう。
●例 月間売り上げ 800万円
【Step 5:11カ月後( 年 月 日)までの目標】
Step2~4の数値を参考に、11カ月後の目標を設定してください。目標達成のプロセスを実感できるよう、自分にとって適切なレベルの目標をよく考えて決めてください。目標のレベルはあまり上げすぎないこと。最初は比較的やさしい目標から始めましょう。
●例 2023年11月30日までに月間売り上げ720万円を達成する
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はらだ たかし / Takashi Harada
大阪市生まれ。奈良教育大学卒業後、大阪市内の公立中学校で20年間勤務。保健体育指導、生活指導に注力。課題を抱える教育現場を次々と立て直し、「生活指導の神様」と呼ばれる。独自の育成手法「原田メソッド」により、勤務3校目で指導した陸上競技部では7年間で13回の日本一を誕生させる。大阪市教職員退職後、大学講師を経て起業。「原田メソッド」に多くの企業経営者が注目し、大手企業などで人材育成研修を担当。これまでに約500社、10万人以上のビジネスパーソンを指導した実績をもつ。現在も、家庭・学校・企業の人材育成教育、講演・研修活動、テレビなどメディア出演、執筆活動と幅広い分野で活躍中。
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