スタバVSドトール「店舗数」に大きな差が出たワケ 出店加速のスタバに対し、閉店の多いドトール

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順風満帆に見えるドトールだが、店舗数の推移を見ると違った側面が見えてくる。

ドトールは2008年に1482店舗(ドトールが運営するエクセルシオールカフェなども含む)でピークを迎えたものの、そこから徐々に店舗数を減らしている。2023年9月末時点では1276店舗と、ピーク時に比べて10%以上減少している。

スタバはコロナ禍でも大きく減速しなかった

一方で、競合するスターバックスについては、コロナ禍でも大きく減速することがなかった。

運営会社スターバックス コーヒー ジャパンの業績については、コロナの影響が強かった2021年9月期は売上高2092億円(前期比20.3%増)、営業利益123億円(同14.3倍)、2022年9月期も売上高2539億円(前期比21.4%増)、営業利益251億円(同104%増)と好調をキープしている。

業績好調につれて、店舗数もここ数年拡大している。2023年9月末時点で1885店舗を構え、2024年9月期中に2000店舗の到達を狙う。

数年前までは、ドトールの店舗数はスターバックスを上回っていた。

2016年9月末時点では、ドトールが1339店舗に対し、スターバックスは1211店舗と100店舗以上の差があった。今やそれが逆転し、2023年9月末時点ではドトール1276店舗に対し、スターバックス1885店舗と、600店舗超もの開きになっている。

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