「ツレうつ」作者が伝授、「生きづらさ」軽くするコツ 自分が嫌いな人にしてほしい「自分を認める練習」

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「自分をほめることなんてできない」

「私は自分がとても嫌い」

という人がいます。私もずっとそうでした。

世の中で一番嫌いなのは私。

自分は最悪で最低な人間だと思っていました。

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どうして自分をそういうふうに思ってしまうのか。

ひとつは親(主に母親)にそう言われて育ってきたから、

というのがあります。

もうひとつは自分がゼロヒャク思考で、

物事を黒か白かで判断してしまう癖があるというのもあります。

そういう自分を変えたくていろんなことをしてきましたが、

無理でした。

そんなとき精神科医の水島広子先生と出会って、

「今の自分を認めない限り前には進めない」と言われたことで、

自分を認める練習をはじめました。

その練習のひとつとしてやったのが「友だち日記」です。

この「友だち日記」は水島広子先生と共著で作った『生きづらい毎日に それでいい。実践ノート』(創元社)がもとになっています。

私の日記を読んでみて、

「こんなときにこんなことを書くとよさそう」

という参考にしてもらえたらと思います。

いつも自分に寄り添ってくれるココロの友だち、

「ココ友」を眺めているだけでも元気がでると思います。

みなさんの助けになれたらうれしいです。(第2回に続く

細川 貂々 漫画家・イラストレーター

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ほそかわ てんてん / Tenten Hosokawa

1969年、埼玉県生まれ。セツ・モードセミナー卒業。パートナーのうつ病を描いた『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)がベストセラーに。テレビドラマ化、映画化される。その他、水島広子医師との共著「それでいい。」シリーズ、今一生氏との共著『さよなら、子ども虐待』(創元社)、『凸凹あるかな? わたし、発達障害と生きてきました』(平凡社)、『がっこうのてんこちゃん』(福音館書店)、『こころってなんだろう』(講談社)、イラストを手掛けた『セルフケアの道具箱』(晶文社)などがある。現在、兵庫県宝塚市で、生きづらさを抱えた人たちが集う「生きるのヘタ会?」を主宰。

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