米国人もコッソリ学ぶ「世界標準」の社交術 日本人が知らない「パーティ」のマナー

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自分の名前で招待を受けているならば、パーティの目的であるネットワークのために、どんどん話しかけることが、ビジネスマナーなのです。

このフレーズを使えるようになってからは、非常に気持ちが楽になりました。とにかく、とりあえず、近くにいる人に「自己紹介してもいいですか?」とにこやかに話しかければよいのです。しかも、このフレーズは、「こんにちは」と同じように決まり文句ですので、「どうして、私に話しかけてきたの?」なんて対応はとられるはずがありません。

紹介は、会話を切り上げるときのマナー

会話が進み、次に行こうというときは、知り合いを紹介する、ということになります。自分が紹介したら、紹介後はその場から立ち去ってもかまいません。紹介されたときは、ふと気がつくと、紹介してくれた人はどこかに行っています。

実は、私は本書を読むまで、「紹介」が話を切り上げるときのルールのひとつであることに気づいていませんでした。考えてみると、このルールはパーティにはぴったりです。パーティはより多くの人と出会うことが目的ですから、紹介し合えば、ネットワークは広がります。

ふと考えると、日本のパーティには、こういうルールはありません。もしかしたら、あるのかもしれませんが、広く知られる常識にはなっていません。そのため、「話しかけてもいいのかな?」とか、とりわけ、若い人の場合は、異性に話しかけるときは、「誤解されたら……」なんて余計なことを考えてしまうのかもしれません。

日本でも、パーティで話しかける言葉がこの決まり文句になれば、気まずさも恥ずかしさも消えます。もっとパーティを楽しみ、そして仕事にも活用できるでしょう。私もこの決まり文句を手に入れてから、パーティに行くのが楽しくなりました。

「自己紹介してもいいですか?」と「○○さん、△△さんを紹介させてください」という2つのフレーズが、日本でもパーティでの決まり文句になっていけばと願っています。ぜひ実践されることをお勧めします。

横江 公美 政治アナリスト

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よこえ くみ / Kumi Yokoe

名古屋市生まれ。明治大学経営学部卒業。博士(政策研究)。松下政経塾、プリンストン大学客員研究員、ジョージ・ワシントン大学客員研究員、ジャーナリスト、ヘリテージ財団上級研究員を経て、現在、PACIFIC21代表。政策、企画、企業研修に関するコンサルティングを行っている。主な著書に『日本にオバマは生まれるか』(PHP新書)、『話は5行でまとめなさい』(ビジネス社)などがある。

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