演劇と並ぶ柱である映画事業も、苦しい状況に立たされている。
松竹が2022年に配給した作品は全34本で、興行収入は168億円だった。32本の配給で興収628億円を稼いだ東宝や、22本の配給で興収325億円だった東映とは開きがある。
ライバルとの差を生んでいる要因の1つが、アニメだ。
近年は映画興行収入ランキング上位をアニメ作品が占める状況が続き、『男はつらいよ』などの実写映画の製作・配給に強みを持つ松竹にとっては逆風だ。髙橋社長も「われわれは『ジャンプ』作品や定番アニメ(の版権)を持っているわけではないのでなかなか厳しい」と、苦しい胸の内を明かす。
対照的に、アニメブームの波に乗っているのが、業界で圧倒的シェアを誇る東宝だ。2024年2月期は『名探偵コナン』新作映画の大ヒットなどにより、最高益更新も視野に入る。ジブリや新海誠監督の作品をはじめ、子供向けの定番アニメも複数配給している。
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