超過酷!深く考えず「副業」始めた28歳男性の悲劇 平日は会社員、土日の片方は副業で潰れて疲弊

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――今後やってみたい仕事はありますか?

飯塚:クラシックのデザインってやっぱり洗練された雰囲気が求められて、自分の得意なポップな感じのデザインはあまりできないので、もうすこし得意を活かせる分野のデザインをやりたいですね。

ただ難しいなと感じるのは、もう自分のキャパシティを考えると、少なくとも友人の依頼をいったん終了させないと他の副業ができないんです。ただ他の副業の依頼があるかといわれると、特になくて。営業せずにデザインの仕事を増やすのって、すごく難しいんです。でも本業もあるのに、副業の営業をするほどの熱意はない。

なんかもう、少し懲りたと言いますか。副業の依頼を増やそうというよりは自由な時間がほしい、遊ぶ時間やゆっくりする時間がほしい、という気分になってしまっていますね。

副業を始めたことで起きた「いい影響」

――休む時間、あります?

飯塚:毎週土日のどちらかは副業に追われて潰れてしまうんです。たとえば、土曜日に副業をすると、日曜日はもう遊ぶ元気はなくて家での休養にあてることになる。すると月曜から仕事をする時も、あんまりリフレッシュしきれていない感覚はありますね……。副業しながら休息するのは、やっぱり難しいです。

とはいえ、たぶん休日が潰れても、満足いくくらいお金をいただけてたらやる気は出ると思います(笑)。僕はわりとお金でやる気が出るタイプなので。だからやっぱり、単価は大切ですね。

――本業に支障があったり、あるいはいい影響があったりしますか?

飯塚:いい影響はすごくありました。自分でいうのもなんですが、デザインの実務能力はすごく上がったんです。

絶対に早くきれいにデザインを仕上げる必要があるので、本業だけやっていた時よりも、切迫感をもって時短ツールを駆使できるようになりました。

最近は知り合いのデザイナーと時短ツールの話で盛り上がったりしてますね。あとはデザインの過程も効率化して、データを整えながら作成するとか、相手の要望をきちんとヒアリングするとか、そういった想像力もすごく鍛えられました。

実は僕、もともと準備がすごく苦手だったんです。やりながら考えるタイプだった。でも副業を始めてからはそんなこと言ってられない。できるだけ修正が少ないように、きちんと相手の具体的な要望を引き出してから始める能力はとっても向上しましたね。

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