「アップルストア」日本進出20年、その変貌に迫る 担当役員ディアドラ・オブライエン氏が明かす

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丸の内のアップルストアのスタッフとの写真撮影に応じるディアドラ・オブライエン氏(前列中央)。スタッフとの交流は、彼女の重要な仕事でもある(写真:Apple)

2023年11月30日で、アップルの直営店である「アップルストア」は日本上陸から20周年を迎える。これを記念し来日した、アップルでリテールを担当するシニアバイスプレジデント(上級副社長)、ディアドラ・オブライエン氏にインタビューを行った。

アップルで直営店とオンラインストアを担当するシニアバイスプレジデント、ディアドラ・オブライエン氏(写真:Apple)

オブライエン氏はアップルに30年以上務めているベテランで、長年にわたりサプライチェーンのチームを率いてきた。その中で2001年にアメリカでオープンした「アップルストア」1号店の立ち上げメンバーとなった。

現在、すべての新製品の発売にあたり、直営店とオンラインストアでの販売に責任を持つ立場だ。オブライエン氏は、変化する市場環境の中で、日本のアップルストアをどのように変化させようとしているのだろうか。

日本におけるアップルストア

日本におけるアップルストアの1号店は、2003年11月、東京・銀座3丁目の目抜き通りにオープンした。創業者で直営店出店の指揮を執った故・スティーブ・ジョブズ氏も来日するなど、アジア初出店の旗艦店としての役割を果たしてきた。

アップルストアは、アップルの最新製品が発売日直後から店頭に並び、手に取って試すことができる「顧客体験」にフォーカスした直営店としてスタートした。「触らないとわからない製品価値」を、「触ってもらって理解してもらう場」として設計された。

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