日経平均が3万円を割れたらどうすればいいのか 相場は「陰の極」に達している可能性がある

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イスラエルの攻撃を受けるガザ地区。さまざまな悪材料が噴出、兜町も弱気に傾いているというが、株価はどうなるのか(写真:ブルームバーグ)

期待した10月相場は、「2日新甫は荒れる」の相場格言どおりの波乱となっている。

それでも、日本株の代表的な指標である日経平均株価は、4日の安値3万0487円から12日の戻り高値3万2494円をつける段階では、まだ期待は消えていなかった。

「万年強気」の兜町が弱気に傾いている

しかしその後は再び下落基調となり、27日の終値は3万0991円となっている。4日の安値こそ切っていないとはいえ、「ジリ貧相場」には違いない。万年強気の東京・兜町でも「7月の高値3万3753円で、今年の相場は終わっていると」いう弱気論が大きく台頭して来ている。筆者がよく知る
兜町筋に取材をしても、「ダメだダメだ」の連呼である。

とくに「アメリカ市場への期待感が消失している」という。確かに一理ある。例えば、つい最近まであった「年内利下げ期待」は完全に消えた。また、決算発表後のアルファベット(GOOGL、グーグル)の急落、7月を高値にしたアップル(AAPL)のジリ貧状態などが物語るように、同国では業績相場の期待も消失した。しかも、ウクライナ・イスラエル情勢の収束は見られず、なんとか11月17日までのつなぎ予算を成立させた議会だが、気がつけば11月はすぐそこだ。再び政府機関の閉鎖リスクを心配しなければならない。

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