日経平均が3万円を割れたらどうすればいいのか 相場は「陰の極」に達している可能性がある
日本株においても、プライム市場の騰落レシオ(25日)が「買いゾーン」の70台に入った。これは2023年相場のスタートとなった大発会とほぼ同水準であるにもかかわらず、ほとんど話題にもならない。
また、株価と移動平均線の観点から見ても買いシグナルが点灯している。筆者が重視している日経平均の総合乖離(株価と25・75・200日移動平均線との乖離率の合計)は26日に-7.47%となった。
「鉄板のはずの下値水準」を割ってしまうのか?
これは、25日移動平均乖離率の-3%、同75日の-5%と合わせると、「移動平均乖離率の3・5・7%の法則」にあてはまる。
この法則は3%が小反転、5%が中反転、7%が大反転のタイミングを意味している。つまり、今は大反転の絶好のタイミングが訪れているのだが、やはり話題にならない。逆に、直近は存在していた「25・75日移動平均線での攻防戦」など、考えられないという失望感のほうが大きいようだ。
従って、長期的観点での下値メドである200日移動平均線(3万0312円)が近づいても、24日のような買いが入らない。3万0500円~3万1500円の檻の中に閉じ込められたという見方もある。
3万0500円は2021年の高値で、2022年1年間をとおしても抜けなかったガチガチの上値抵抗の壁だったが、今年の上昇相場で抜いたポイントだ。強い上値の抵抗ポイントは、いったん抜くと下値の支持ポイントとなるが、まさにその水準だ。
一方、3万1500円は、7月高値をつけてからの高値モミ合いゾーンの下値ということになる。これは、逆に下値ポイント(底値)を下回ってしまうと、その後は強い抵抗ポイントとなると言われる水準だ。今やこの檻も下に破られるのではないかと気をもむ兜町だ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら