日経平均4万円への上昇相場がいよいよ始まった 「9月相場」は弱気どころか強気で仕込むときだ

拡大
縮小
中国の広州市。日本株にとって中国経済の不振は気にかかるが、筆者は9月以降の相場に強気だ(写真:ブルームバーグ)

今後の日本株はどうなるのか。強気と弱気が交錯しているようだが、結論から言えば、日経平均株価のチャートが「2段上げスタート」を示しているといえそうだ。

9月は日経平均4万円に向けて「最後の仕込み場」

早速、日経平均のチャートを見ていこう。8月31日の日経平均は3万2619円だったが、この日の25日移動平均線は3万2260円と、75日移動平均線の3万2287円を下回り、いわゆるデッドクロスとなった。これだけを見れば形の悪いチャートということになる。

だが、日々のローソク足(毎日の終値)はその直前の8月29日に75日移動平均線を、同30日には25日移動平均線も抜いており、見事な反転シグナルとなった。

この反転シグナルは「1段上げ」(今年の最初の上昇、2023年1~7月)のときと同様だと考えたい。つまり、ここから「2段上げ」(2回目の上昇)がスタート、今後約7カ月で日経平均は再度大きく上昇して4万円前後に到達すると筆者は予測する。

来年春までの相場感を語ったことになるが、まずは9月相場を予測しよう。1日も上昇で始まったが、これで「月最初の営業日が上昇」は8カ月連続だ。5連騰での終了も5月11~22日の8連騰以来であり、9月のスタートとしてはすこぶる良好である。

だが、例年9月は低調で、とくにNY(ニューヨーク)ダウ30種平均株価は突出して下げ率が高いことは、過去の統計が示している。それが象徴的に現れたのが、昨年の9月相場だった。

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT