24時間テレビ「募金着服」よりマズい最大の問題 すでに番組そのものが時代に合ってない可能性

拡大
縮小
日本テレビ系列の放送局の不正事案に伴い、チャリティー番組「24時間テレビ」の存続そのものを議論する声が広がっています(写真:khadoma/PIXTA)

山陰地方を地盤とする、日本テレビ系列の放送局「日本海テレビ」(鳥取県)での不正事案が話題になっている。元幹部社員が1000万円以上を着服。そのなかには、チャリティー番組「24時間テレビ」への寄付金も、200万円以上含まれていたという。

こうしたニュースが報じられたとき、ネットメディア編集者として、まず気になるのは「SNSの反応」だ。タイムラインを見てみると、日本海テレビへの批判のみならず、今回は被害者側になるであろう「24時間テレビ」への言及も珍しくなかった。

そのなかで、とくに目立ったのが、「そろそろ潮時だろう」「終えるべき時がきた」といった、番組の存続そのものを問う声だ。いやむしろ、募金着服以上に、「番組そのものが、もはや時代にそぐわない」と、「24時間テレビ」のあり方を疑問視する声のほうが多い印象すら受ける。

なぜ、ここまで「24時間テレビたたき」が盛んなのだろうか。原因を考えてみると、「すでに時代に合わず、アップデートする頃合いなのではないか」と感じた。その理由を説明しよう。

「24時間テレビ」寄付金も着服されていた

日本海テレビは2023年11月28日、同社の元経営戦略局長が、売上金など1118万2575円を着服していたとして、前日の27日に元局長を懲戒解雇処分にしたと発表した。

次ページ着服金の内訳は…
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT