「2023年に入ってから、経営戦略、組織、経営陣(の人選)、製品や技術の開発計画などのすべてに大ナタを振るってアップグレードを図った。多岐にわたる改革を同時並行で進めるのは大きなリスクを伴うが、結果として予想を超える成果を実現した」。何氏はそう胸を張った。
とはいえ、小鵬汽車はまだ事業の黒字化を達成してない。7~9月期の純損益は38億9000万元(約810億円)の赤字で、損失額は前年同期比63.4%も増加した。同社の粗利率は2023年1~3月期から下がり続けており、4~6月期にマイナスに転落、7~9月期は-2.7%とクルマを売れば売るほど赤字が膨らむ状況になっている。
粗利の黒字化が急務
何氏は決算説明会で、10~12月期は販売をさらに伸ばすと同時に、粗利率を大きく改善したいと意気込みを述べた。10~12月期の業績予想については、売上高が127億~136億元(約2643億~2830億円)、販売台数が5万9500~6万3500台との見通しを示した。
また中長期的には、さらなる販売拡大のために複数のサブブランドを立ち上げる計画だ。その第1弾となる「MONA(モナ)」からは、2024年7~9月期にメーカー希望価格15万元(約312万円)クラスの新型車を発売。高度な自動運転技術を搭載したモデルを続々投入するとしている。
(財新記者:戚展寧)
※原文の配信は11月16日
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