若い女性を夢中にさせる「パパさん体型」とは 全米で男性の理想体型めぐる論争が勃発中

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アメリカの女性の間で話題になっている「お父さん体型」とは一体どんな体型なのか(bst2012/PIXTA)

少々ぽっちゃりしたお父さん体型「Dad Bod(ダッド・ボッド)」が、アメリカの若い女性の間で話題になっている。

いったいどんな体型なのかと、首をかしげたくなる人も(私を含めて)いるだろう。典型的な「お父さん体型」として名前が挙がる俳優のセス・ローゲンには子供がいない。盛り上がるのは結構だが、もっと具体的な数字を教えてほしくなる。

だが、そんな疑問も解消されそうだ。男性が父親になると体はどのくらい丸くなるのか。18~45歳で、18歳未満の子供と一緒に暮らしている男性と子供がいない男性を比較したところ、お父さん体型の正体が見えてきた。

父親は、父親ではない男性より体重が4.5キロ重く、ウエストが5センチ太く、お腹が1.25センチ出ている。これが噂のお父さん体型だ。

ビール腹でも自己満足

今回、お父さん体型の一端が明らかになったのは、米疾病対策センター(CDC)がアメリカ人のビール腹のデータを収集しているおかげだ。数年おきに実施される全国健康栄養調査は、約5000人の男女の体をあちこち突っついて測定する。腹部縦径(SAD)は、平らなテーブルの上で仰向けになり、台からへそまでの高さを測る。お父さん体型なるものは非科学的だという批判もあるが、ビール腹は客観的な数値というわけだ。

最新のデータによると、腹部縦径が20センチ未満の人は、父親ではない男性が半分なのに対し、父親はわずか29%だ。もっとも、父親は余分な肉がついても安心しているようだ。平均体重で4.5キロの差があるにもかかわらず、自分は「ちょうどいいくらいの体重」だと答えた人は、父親も父親ではない男性もほぼ同じ割合なのだ(実際に適正体重の範囲内の人は、それぞれ49%と53%)。

父親たちの自己満足は、目標が低いせいかもしれない。理想の体重を聞かれて父親が挙げる数字は、父親ではない男性より2.25キロ重い。しかも、お父さん体型を解消するために特別な努力をしているわけでもなさそうだ。父親の70%は、過去1年間に体重を減らす努力をしていない。

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