伸びる子になる「アウトプット勉強法」の超秘訣 小学生から始める、理解と記憶の定着を進めるコツ

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また、ある男の子は昆虫図鑑を見ながら昆虫の絵をカードに描くのを楽しみにしていました。そして、お母さんの提案でそれをもとにカルタを作ることにしました。絵のカードとは別のカードにそれぞれの昆虫の特徴を短くまとめて書き、それを読み札にしました。お母さんにその読み札を読んでもらって、お父さんと男の子がカルタを取るという遊びで盛り上がったそうです。

集中して理解し、記憶の定着が進むアウトプット型

また、私は、ユーチューブでアウトプットしている小学生男子の動画を見たことがあります。中田敦彦さんのユーチューブ大学のような感じで、ホワイトボードに要点を書き主に歴史について講義していました。

ホワイトボードに要点を書き出すためには、まず教科書や参考書をしっかり読んで理解し、それを自分の表現でまとめなければなりません。そのためにはかなりの集中力が必要ですし、それによって理解が進み記憶も定着します。さらに、それをカメラに向かって自分の言葉で話すわけで、そこでもまた記憶の定着が進みます。

また、アウトプットするときに、わかったつもりでいたことが実はよくわかっていなかったということに気づくこともよくあります。それによって再度集中してインプットし直し、またアウトプットに臨むということになります。こうした一連の過程が本当によい勉強になるのです。

さらに、アウトプット勉強法の特筆すべき長所は、自分の好きな形でアウトプットできるということです。ですから、子どもは心から楽しみながら熱中して勉強に取り組めます。その最中に、親御さんが「あなたは勉強が好きだね」「理科が好きだね」「すごい! 歴史博士だ」などの肯定的な言葉を贈ってあげれば、子どもは「自分は勉強が好きなんだ」と思えるようになります。

インプット型の勉強ですと、ぼんやりした気持ちで受け身的に勉強することが多くなります。これだと楽しさを感じることもできにくく、集中力も続かなくなりがちです。それでも時間だけは過ぎていくので、何となく勉強したような気分になってしまいます。また、理解と記憶がしっかりできているか自分ではわかりにくいため、何となくわかった気になってしまい実はよくわかっていなかったということも起こりえます。

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