“采配”を振る者は、やる気や能力の異なる者たちからパフォーマンスをできる限り引き出し、戦力にしていく必要がある。
現代の監督や経営者にそうした考え方が求められるのは、社会や人々の変容も関係していると坂井氏が説明する。
「野村克也さんは監督時代、『プロでありながらモチベーションだ、やる気だなんて言っている奴は三流だ』ということをおっしゃっていました。当時はそれが正解だったのでしょう。
でも、令和のアスリートに野村さんの言葉は通じないと思います。特にZ世代に対しては、そうです。
むしろ監督やコーチは、やる気がない選手をどう采配するか。選手がプロであれ、アマチュアであれ、一般企業の社員であってもそれは同じ。世の中が変わっているので、どんなチームや組織も変わっていく必要があります」
時代を大きく変革させているYouTube
時代を大きく変革させているもののひとつがYouTubeだ。
デジタルネイティブのZ世代にとって生まれながらに存在する一方、中年以上にとってはそうではない。後者からすれば、YouTubeの動画は所詮“素人”が制作していて、プロのレベルに及ばないと考えられる場合もある。
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