ライオンズ「若手の"やる気"頼らない研修」の裏側 Z世代にも共通!「アスリートの特徴」を活かす

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「反省したのは、我々が企業研修と同じスタンスでのぞんだことです。

ビジネスパーソン向けの場合、会社から『このセミナーを受けなさい』と言われ、人事が研修を後ろで見ているから、社員はお行儀よく受けるのが一般的でした。

聞く姿勢のできたオーディエンスだから、講師も『これが大事だよ』と言えばいいという前提で行われていた。セミナーを提供する側が『俺たちはいいことを言っているんだから、聞かないヤツはバカだ』という研修がすごく多かったんです。

でも、アスリートの研修は、それではうまくいきません

アスリート研修で培ったノウハウが、ビジネスパーソンに対しても活きているという坂井氏(筆者撮影)

「これを覚えておいて」は通用しない

プロ野球選手たちには学生の頃、授業を熱心に聞いていなかった者も少なくない。端的に言えば、つまらないからだ。

子どもの頃から野球で人生を切り開こうと考え、勉強しても役に立たないと思うから耳を傾けない

そうして育った選手たちに、どうすれば話を聞いてもらえるか。坂井氏が続ける。

「例えば資料で普通は『テーマ1、テーマ2』とするところを『1回、2回』と野球にちなんだものにしたり、パワーポイントの挿絵にボールやバットを織り交ぜたり選手たちが“拒否反応”を示さないものを散りばめていきます。

講師にも、野球経験のある人を連れてくる。どうすれば、選手たちが研修に向き合ってもらえるかと考えました。

ティーチング一辺倒になり『これを覚えておいて』という研修は、アスリートには通用しませんZ世代にも同じことが言えます」

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事