物価高からレストランは高額なので、コンビニやファストフードを多く利用したが、いつでも近くにゴミ箱があるのは助かる。さらに、駅構内などにベンチなど座るところがたくさんあるとも感じた。ゴミ箱やベンチの少ない日本は、日本人利用者、訪日外国人観光客ともに不便を感じているのではないかと思う。
コンビニは至る所にセブン‐イレブンがあり、ローカルな無人駅でもコンビニがあった。ユニークなのは車内販売もセブン‐イレブンが行っていることだ。
駅員のいる駅はほとんどないが、ワンマン運転列車もなく、改札がないので切符のチェックのため車掌が乗務、ドア操作を行い、それは乗務員室からではなく、乗客が乗降するドアから行う。切符はスマホのアプリで購入、車掌は携帯するスマホで客のスマホのQRコードをかざしてチェックする。「ユーレイルパス」もQRコードである。全体的に合理化する部分と、利便性重視の部分のバランスが絶妙と感じた。
数多くの鉄道雑誌が売られている
意外な一面も紹介しておこう。合理化、IT化が進んでいるが、駅には必ずあるといっていいコンビニでは、雑誌のコーナーが充実していて、IT化が進むなかアナログなものも多く残っていた。鉄道雑誌、鉄道模型雑誌も数多く、ドイツやオーストリアで発行、それをヨーロッパ全域で販売するために現在も元気なのかなと感じた。
魅力満載、デンマークの鉄道
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同じインターシティ車両ながら左は電車と右は気動車
を連結、地上作業員はなし(筆者撮影)
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行先が3方向に分かれるインターシティ。分割・連結がよく
行われていた(筆者撮影)
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インターシティ車両は2等でも広々したテーブルに電源ソケ
ットも完備(筆者撮影)
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連結運転時は左の折りたたまれている部分に運転席が隠れて
いる(筆者撮影)
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列車を分割するとわずか数秒で運転席がセッティング完了
(筆者撮影)
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デンマーク、およびスウェーデンは海を渡る橋の建設でネッ
トワークが充実(筆者撮影)
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左はインターシティ、ローカル線は利用者が少ないものの1
本運行(筆者撮影)
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陸続きになったスウェーデンへは「エーレスンド」型電車が
頻繁に行きかう(筆者撮影)
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スウェーデンのストックホルムから乗り入れるSJ2000
(筆者撮影)
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ベルリンーコペンハーゲンーストックホルム間夜行はスウ
ェーデン車両(筆者撮影)
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かつての「渡り鳥ルート」のフェリー、現在は自動車利用の
乗客がほとんど(筆者撮影)
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ハンブルク行きドイツ側車両はデンマークの機関車がドイツ
の客車を引く(筆者撮影)
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ドイツ製機関車が2階建て車両を引いたり推したりする近郊
列車(筆者撮影)
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2階建て車両の近郊列車。2階建ての意味はもちろん全員着
席(筆者撮影)
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コペンハーゲン都市圏の通勤電車はエストー。これも国鉄
が運行(筆者撮影)
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撮影していて残念なのは落書き車両が多いこと
(筆者撮影)
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落書き車両に乗車すると車窓の景色もない
(筆者撮影)
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「ユーレイルパス」もモバイル版に、QRコードを車掌
がチェックする(筆者撮影)
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コペンハーゲン中央駅ですら有人切符売場の営業時間は限ら
れていた(筆者撮影)
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都市の規模がコンパクト、坂もないので通勤は電車より自転
車(筆者撮影)
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通勤電車は人間よりもむしろ自転車で混雑する
(筆者撮影)
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車内販売もセブン‐イレブン。背中にはコップと飲料を背負
っている(筆者撮影)
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至近にゴミ箱が4つ、ゴミ箱の数が多く、頻繁に回収されて
いた(筆者撮影)
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列車内にもゴミ袋が各座席に用意されている
(筆者撮影)
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右にあるのがホームのトイレで、四角い部分がクレジット
カードの機械(筆者撮影)
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24時間運行、無人運転のコペンハーゲンメトロは空港へも
乗り入れ(筆者撮影)
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コンビニの雑誌コーナーは意外なほど充実、鉄道関連雑誌も
多かった(筆者撮影)
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たにがわ ひとみ / Hitomi Tanigawa
1958年横浜市生まれ。日本大学卒業。旅行会社勤務を経てフリーライターに。雑誌、書籍で世界の公共交通機関や旅行に関して執筆する。国鉄時代に日本の私鉄を含む鉄道すべてに乗車。また、利用した海外の鉄道は40カ国以上の路線に及ぶ。おもな著書に『割引切符でめぐるローカル線の旅』『鉄道で楽しむアジアの旅』『ニッポン 鉄道の旅68選』(以上、平凡社新書)などがある。
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