若年と中高年「テレビ視聴時間」これだけの違い メディア利用の「変化」をマーケティングに生かす

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日本版が2008年にリリースされたFacebookの利用率は30代で最も高く、同年リリースのXは20代の利用率が最も高くなっています。しかし、2010年にリリースされたInstagram、2017年にリリースされたTikTokの利用率が最も高いのは10代です。

このような各SNSが使われやすい年代の推移からは、テキストから画像、画像から動画へとSNSのフォーマットが遷移していることが読み取れます。SNSを使ったマーケティングにおいては、このようなフォーマットの遷移にも対応していく必要があるでしょう。

TikTokとインスタが使われるピーク時は夜

フォーマットが多様化するSNSにおいて、ユーザーはどのように「使い分け」を行っているのでしょうか。

SNSの利用率が特に高く、複数のSNSを使い分けることも当たり前になっている10代のデータで見てみましょう。10代のSNS利用率をサービス別、時間帯別に示しました。

平日に着目すると動画、画像をフォーマットとしたSNSであるTikTokとInstagramの利用率が夜21時と22時にピークとなっているのに対して、テキストをフォーマットとしたSNSであるXは朝7時、昼12時にもピークがあることが特徴です。

朝の通学の時間やお昼ご飯といった外出先のちょっとした時間には、イヤホンをつけて音を聞かなくても短い時間で利用できるテキスト型のSNSが好まれているようです。反対に、自宅での夜のゆったりした時間には画像や動画のSNSが楽しまれていることが伺えます。

こうしたことから、SNSマーケティングにおいては、年代別での使われ方を適切に把握し、それぞれのSNSが使われる生活シーンに合わせたメッセージを効果的に打ち出していくことが重要ともいえそうです(メッセージの届け方は「シニア層に「SNSマーケティングは不向き」の誤解」)。

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本記事はインテージが運営する「知るギャラリー」を基に構成しています。
脇田 光 インテージ メディアアナリスト

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2022年2月にインテージへ入社後、主にパネル調査「i-SSP」のテレビデータ運用・監査業務を担当。i-SSPを含むインテージメディアデータの活用促進のためセミナーや執筆などの情報発信活動も行いながら、クライアントのコミュニケーションデザイン支援提案まで広域な領域の業務に従事。

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山津 貴之 インテージ メディアアナリスト

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やまつ たかゆき / Takayuki Yamatsu

2014年に大学卒業後、インテージへ入社。2017年からスマートテレビ視聴ログを用いた商品である「Media Gauge」の新規事業開発を担当。データベースや調査設計等の基盤構築から、視聴データ分析による広告主や放送局等での活用支援まで幅広い領域に携わる。2021年からインテージグループR&Dセンターおよび在学中の筑波大学大学院ビジネス科学研究群で、スマートテレビでの放送とアプリの視聴実態について研究を開始。研究成果は学術雑誌”Journal of Broadcasting & Electronic Media”に掲載。

 

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