シニア層に「SNSマーケティングは不向き」の誤解 インフルエンサーマーケティングに伸びしろアリ

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シニア向けのマーケティングでまだ未開拓のやり方があるかもしれません(写真:今井康一)

年代や時間帯によって使われ方が大きく異なるSNS(詳細は「若年と中高年『テレビ視聴時間』これだけの違い」)。インテージでは、生活者のメディア利用動向について調査や研究を行っています。ここではSNSを使ったメッセージの届け方のコツを考えてみます。

図は、商品やサービスをSNSで認知する際に、企業からの広告や投稿で認知することがあるか、インフルエンサーの投稿で認知することがあるかを訊ねた調査の結果です。

データから、30代までは年齢が高いほど企業からの発信で商品やサービスを知ることが多く、若い世代ほどインフルエンサーが認知のきっかけになっていることが多いとわかります。特に女性でその傾向が顕著です。性別や年代によって誰からの情報発信が有効かは大きく異なっているようです。

シニア層とインフルエンサーの相性

この調査結果を一見すると、シニア層へのインフルエンサーマーケティングは有効でないようにも思えます。

しかし、企業のSNS活用の支援をするカラビナハート吉田啓介氏は「シニア層が共感しやすいインフルエンサーの数が少ないという可能性もあり、むしろチャンス」と言います(2023年9月に開催したインテージのセミナー「メディアの多様化とユーザー起点でのSNS活用のヒント」のパネルディスカッションで)。

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