「七五三」なぜ祝うのか?意外と知らないお金事情 年齢によって異なる儀式、どんな準備が必要か

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7歳の命の峠を越えるための神頼みが七五三における一番大切な行事になります。祈願してもらうためのお代である初穂料は、5000円から1万円くらいです。

せっかくですから晴れの姿をきれいな写真に残したいですよね。スタジオ撮影であれば、台紙タイプからアルバム型まで、1万円くらいから10万円くらいまでいろいろあります。

さらに、より自然なかわいさを残すためにロケ撮影をされるご家族も増えているようです。最後のページには家族写真を1枚入れられることをお勧めいたします。ご家族も礼装着の着物姿だとより写真が映えるのではないでしょうか。

以上のように、七五三とは、子供が7歳の命の峠を越えきるための大切な儀式なのです。ですから、一連の儀式を済ませた最後には、親戚縁者をよんで盛大に祝うご家庭もあります。

特に千葉や茨城の農村地帯では、跡取りの披露を兼ねて、結婚式の披露宴ばりに、子供と親が座る高砂席が設けられ、親戚縁者をよんで、祝いの宴を開く風習があります。

100万円超える七五三もある

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お色直しから余興まで、結婚披露宴と同じような手順で開催されるので、七五三披露宴と呼ばれています。ここまですると、七五三にかかる費用は100万円を超えることもあるようです。

親から子へそして孫へと、語り継がれ繰り返し行われてきた日本の風習、それが大戦での敗戦そして戦後教育により、プツンと糸が切られてしまい、どんどん形骸化してしまっています。七五三もその一例で、昨今は本来の意味も知らずに、通過儀礼として済まされていることが多いように感じます。

改めて七五三の意味を知っていただき、1000年以上にわたって続いてきた日本の文化を末代まで受けついでほしいと願っています。

(注:ここに記述した風習は地域によって異なることがあります。)

池田 訓之 株式会社和想 代表取締役社長

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いけだ のりゆき / Noriyuki Ikeda

1962年京都生まれ。1985年同志社大学法学部卒業。インド独立の父である弁護士マハトマ・ガンジーに憧れ、大学卒業後、弁護士を目指して10年間司法試験にチャレンジするも夢かなわず。33歳の時、家業の呉服店を継いだ友人から声をかけられたのをきっかけに、全く縁のなかった着物の道へ。着物と向き合うなかで、着物業界のガンジーになることを決意する。10年間勤務した後、2005年鳥取市にて独立、株式会社和想(屋号 和想館)を設立。現在は鳥取・島根にて5店舗の和想館&Cafe186を展開。メディア出演や講演会を通じて、日本の「和の心」の伝道をライフワークとして続けている。

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