「宝くじで夢を買う」人が知らないトータルの損得 公営と民営では民営のほうが還元率は高い

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還元率と控除率を合わせると100%となりますが、変換される金額は常にきれいな整数値で計算されるわけではありません。つまり、還元される金額には端数があるのですが、この端数も胴元に渡ります。1人1人の控除の端数は小さいものですが、チリも積もれば山となります。

他にも、宝くじやスポーツくじは換金されない未換金のくじが多々存在しています。これらの未換金の額も、チリも積もれば山で相当な額となっています(宝くじの場合、令和3年度に確定した未換金の総額(時効当選金)は112億円です)。

ただし、公営ギャンブルも宝くじなども公益が目的ですから、胴元に返還されるといっても、それらの金額は公共の目的に使用されます。公営ギャンブルや宝くじについては、次で詳しく説明します。

お得なギャンブルの還元率と潜むトラップ

ギャンブルをするなら、楽しむだけではなく儲けたいと思うのが心情でしょう。そこで気になるのが、還元率です。 ギャンブルの還元率は、それぞれのギャンブルによって違います。例えば、宝くじとカジノのルーレットでは還元率が2倍ほども違うのです。ここでは、この還元率に隠されたトラップについて解説します。

と、その前に、そもそも日本ではギャンブルが禁止のはずです。では、なぜできるのでしょうか? 日本には公営ギャンブルや富くじという、事業主体が省庁や地方公共団体で、控除された額を公益として利用することを目的にしたギャンブル・エンターテインメントがあります。省庁などが監督し、収益金を表のとおり公の事業目的のために利用するため、例外的に認められているのです。

(出所)『“1 ミリも難しくない”統計学スマホゲームのガチャでSSRを引く確率は?』
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