「宝くじで夢を買う」人が知らないトータルの損得 公営と民営では民営のほうが還元率は高い
ギャンブルにおいて還元率とは、賭け金に対して手元に戻ってくる払戻金の平均の割合を言います。期待値がわかれば、還元率を求めることができます。また、プレイヤーの賭け金の総額とプレイヤーの手元に戻ってくる払戻金の総額の割合を計算することで、還元率を求めることもできます。
宝くじの還元率は?
宝くじであれば、「当せん金の合計金額÷売上の合計金額」で計算することができます。 例えば、1万円賭けて平均7500円返金されたのであれば、7500÷10000=0.75、つまり還元率は75%となります。
還元率の反対の意味を持つ用語が控除率で、先ほどの例では1万円賭けて平均2500円返金された場合、控除率は25%となります。この控除率は、胴元と呼ばれるギャンブルの主催者、ギャンブルの運営側に渡る割合です。
なお2022年度の宝くじの還元率は、宝くじ公式サイトによると、販売実績額8133億円で当せん金の合計金額が3758億円なので、3758÷8133=0.462。つまり46.2%です。還元率が高いほど、より多くのリターンを得ることができます。
ただし、同じくじでも、ナンバーズ、ロト6、スポーツくじのtotoなどは宝くじと異なります。同じ番号に複数の人が賭けられるため、1等賞が1人とは限らず、複数人出る場合があるのです。そのため、還元率が設定されていて、還元率を基に払戻金が分配されます。
例えば、スポーツくじのtotoなどの払戻金の総額は、法律によって売上総額の50%と決められているので、売上総額が1000億円(令和2年度は1017億円)の場合は、購入者への払戻金の合計は500億円となります。予想が的中したときに、払戻金の合計額(先ほどの場合は500億円)から、オッズ(払戻倍率)によってどのくらいの金額が購入者に払戻しされるのかを算出していきます。
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