岸田首相「増税メガネ」大喜利から脱出への正念場 世耕氏は首相批判も翌日には一転「評価」
このためネット上では「減税ウソメガネ」「減税詐欺メガネ」など岸田首相の新たなあだ名が登場、「還元になってない!」「働いてるほうがばかばかしくなるよね」「パフォーマンスにしか見えない」など岸田首相を非難するコメントであふれる状態となっている。
折しも、テレビ東京と日本経済新聞社が10月27~29日に実施した世論調査では①岸田内閣の支持率は33%で前月調査から9ポイント急落して政権発足以降で最低②不支持率も8ポイント増の59%――となった。しかも岸田首相が打ち出した「所得税減税」が物価高対策として適切かどうかについては「適切だと思う」が24%しかなく、「思わない」が65%と圧倒的多数だった。
「メガネを絡めた大喜利状態」脱出への正念場
こうした状況について、永田町では「もはや岸田首相をめぐっては『メガネをからめた大喜利状態』で、社会現象化しつつある」(世論調査アナリスト)と解説する向きが多い。しかも「『郵便ポストが赤いのも、みんな岸田が悪いのよ』といわれても、ご本人は不敵な笑いで受け流していることとの“ミスマッチ”がさらに事態を深刻化させている」(自民長老)のは否定できない。
国会は週明けの30日に衆院予算委が終わり、31日と11月1日には参院予算委が実施される。今回の減税騒動で「国民の印象が『いい人』から『嫌な人』に変わってしまった」(側近)とされる岸田首相だが、「これまでの『とにかく明るい岸田』から『どうする文雄』に変身して、窮状脱出を図れるかどうかの正念場」(自民長老)を迎えていることは間違いない。
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