ひろゆき語る「M-1」が「THE MANZAI」に勝てた訳 ブランドやお金のない人はどう問題解決するか

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

人は、成功した状況しか知りません。そこに至るまでどれだけ大変だったか、どういう変化があって苦労したかというところは見過ごされがちです。

例えば、今の動画配信サイトでは、ユーザーが生放送をするとき、顔を出してしゃべるのが当たり前ですが、僕たちが「ニコニコ動画」を開始した当初は、「ネットに顔を出すのはやめるべき」という文化が強かったんです。

いかに顔を出してもらうかを考えて、なるべく顔を出しているユーザーを引っ張り上げるなど、「顔を出してしゃべる文化」を作るように考えていました。

使いにくかった初期のiPhone

スマホもそうです。日本中でiPhoneが使われていますが、最初からすごく便利で、よく売れていたというわけではありません。

当初のiPhoneは、端末を買ってきて、パソコンにつないで、セットアップして初めて使えるというすごく面倒くさいものでした。そこから徐々に使いやすく変えていった歴史がありますが、それは知られていません。

成功した人も、昔の失敗を語りませんからね。ブランドやお金のない人が、どうやって問題に対処して解決していったかというノウハウとしても、本書は応用が利くと思います。

著者の谷良一さんご自身の様子が、いろいろと垣間見られるのも面白いですね。

谷さんは、文章は優しくて真面目な感じがしますが、会議でのセリフは、「おれが(責任を)取ったるわ!」とけっこうけんかっ早いんですよね。
リスクがある話を、話し合いで解決することはできません。損するかもしれないのに「リスクはゼロです」とは言えませんから。

そういうとき、どういう勢いで突破するか。

次ページ「おれが責任取るからいいだろう!」
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事