鎌田實「自己肯定感は自主トレで高められる」 日常的に取り入れるべき3つの習慣

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2.自分が第三者だったらという立場で自分にアドバイスする。

不安を書き出しても、まだ考え方を変えることができない場合は、立場を変えて、第三者だとしたらどんなアドバイスをするかを考えてみましょう。

たとえば親しい友人が、同じような不安や悩みを抱えていると仮定して、アドバイスを求められたとしましょう。そこで「自分だったら、どんなアドバイスをするか?」を想像する。これは思考の整理につながるし、考え方を変えるヒントになります。

別の角度から現状を眺めてみる

相手の立場で想像すると、かえって「なぜここまでネガティブになっているんだろう」と、自分の姿に投影できるかもしれません。「アドバイスをする側」になれば、当事者よりも一歩引いて課題を眺めることができるのです。

3.「カマタ君、よくやった」。

ちょうどいいわがまま
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心配していたことがうまくいったとき「カマタ君、よくやった」「うまいぞ、カマタ」なんて、自分に言い聞かせます。ちょっと苦しいときは、「カマタ君、ピンチだぞ」「ピンチはチャンス。ここを乗り切れば、なんとかなる」。もう一人のカマタが本当のカマタに語りかけるのです。

「ここは無理するな」「みんなに謝って方向転換したほうが自分も楽になるし、みんなも楽になる。カマタ、ここは勇気を出せ」なんて、迷えるカマタ君に声をかけてきました。

こうやって肯定したり、叱咤激励したり、方向転換をしたりしながら、自分の思いを現実の世界で展開してきました。

別の角度から現状を眺めることで、次のアクションにつながる糸口が見つかります。また、自分で自分の良きアドバイザーになり、うまくいっているときは自分で自分を褒めましょう。そして、苦しくなったら、ここは無理をするなと自分にアドバイスをする勇気を忘れずに。そうすればきっと自己肯定感は自ずと高まっていくでしょう。

鎌田 實 医者・作家

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かまた みのる / Minoru Kamata

1948年東京生まれ。医師・作家。東京医科歯科大学医学部卒業後、諏訪中央病院へ赴任、以来40年以上にわたって地域医療に携わる。現在、諏訪中央病院名誉院長。日本チェルノブイリ連帯基金理事長、日本・イラク・メディカルネット代表として、被災地支援にも精力的に取り組んでいる。2006年、読売国際協力賞、 2011年、日本放送協会放送文化賞を受賞。ベストセラー『がんばらない』(集英社)をはじめ著書多数。近著に『相手の身になる練習』(小学館)、『70歳、医師の僕がたどり着いた 鎌田式「スクワット」と「かかと落とし」』(集英社)などがある。

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