鎌田實「自己肯定感は自主トレで高められる」 日常的に取り入れるべき3つの習慣

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大人になってからでも自己肯定感を育てることはできます(写真:ペイレスイメージズ1(モデル)/PIXTA)
長年、自分に自信を持てずコンプレックスを抱いて生きてきた人は、「今さら自己肯定感を高めるのは難しい」と思いがち。ですが、医師であり作家の鎌田實さんは、大人であっても自主トレにより自己肯定感を高めることができると言います。鎌田さんの著書『ちょうどいいわがまま』より一部抜粋・再構成してお届けします。

 自己肯定感を育てるウォーミングアップ

「内向きのよさを見直す」とは「自己肯定感を高める」ことです。僕は負のスパイラルに落ち込まないために、「自己肯定感」を高める自主トレをすることが大事だと考えています。自己肯定感とは、「あるがままの自分を受け入れる」ということ。たとえ欠点があっても、「それでも大丈夫、やっていける」と、自分自身を信じる力です。

僕自身は貧しい境遇の割に自己肯定感が強い人間でした。子どもの頃、友達の誕生日会に持っていくプレゼントも用意できなかったので、仲間外れになりそうで危なかった。それでも呼んでくれる友達もいて、彼らに救われました。「何を買っていこうか」なんて悩まなくてすんだので、これでOKだと自分に言い聞かせていました。

中学時代も高校時代も、周囲の家庭と比べ、僕の家は生活していくのがやっと。でも僕を養子にしてくれた父は、心臓病の母を支えながら懸命に生きている。そんな姿を見たら、「世の中で生きていくのは自分の考え方次第なんだ」と、思うようになりました。いま思えば、自己肯定感のウォーミングアップをしていたように思います。

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