社会と折り合う「ちょうどいいわがまま」の程度 現役の医師が勧めるストレスを軽減する生き方

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生きづらさを抱える日本人に必要なのは、「わがままな生き方」ではないでしょうか(写真:Ushico/PIXTA)
いまの時代の日本人に必要なのは「わがままな生き方」だ――医師であり作家の鎌田實さんはそう言います。 ただ、人に迷惑をかけたり顰蹙(ひんしゅく)を買ったりするようなわがままではなく、「適度なわがまま」を追求するべきだそう。その「適度」とはどのようなものか。鎌田さんの著書『ちょうどいいわがまま』より一部抜粋・再構成してお届けします。

「ちょうどいいわがまま」とは

「ちょうどいいわがまま」という生き方が、いまの時代の日本人に必要です。残念ながら僕たちの国は経済大国から急激に下降線をたどっています。異次元の金融緩和のもと、「円安のほうが輸出はしやすい」なんて呑気に構えているうちに、その円安を利用されて、外国人に日本の土地やホテルやマンションを買いあさられるようになってしまいました。

こんな閉塞した時代にこそ「わがまま」が大事になるのです。「もっととんがれ!」のすすめです。「とんがれる人は、もっと、とんがっていい」と僕は思っています。腹を据えて、チャレンジをする姿勢しか、この国を元気にする方策はありません。

そのためにはまず、日本人が得意な「右へならえ」をやめること。それぞれが生き方を変えて、右へ向かう人、左を向く人、後ろを向く人、背伸びをする人、ジャンプをする人、ジグザグに歩く人……1人ひとりがユニークでおもしろい生き方をするように、少しずつでもいいから、軌道修正していくことが大事なのです。

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