省吾さんが独立後、「『雲吞』という文字どおり、雲を呑むような極薄のワンタンの皮を作りたい」と研磨し続けて半世紀、2代目となった今もなお、その精神を受け継いでいる。
「ワンタンメンの街」となっていく酒田市
当時、同じ酒田の名店「三日月軒」の店主も「来々軒」で働いていたこともあり、酒田のラーメンを全国区にするにあたり「三日月軒」でもワンタンメンを提供することに決まった。
その後、「酒田のラーメンを考える会」の13店舗はすべてワンタンメンを提供することになった。こうして酒田市は「ワンタンメンの街」となっていった。
酒田のワンタンは皮がふわとろで極薄なのが特徴。とにかく食感を大事にしていて昔は手作業で作っていたという。全国ほかのエリアではなかなかない食感のワンタンで、一度食べたら忘れられない美味しさだ。
その後、約10年間全国数々のラーメンイベントやデパートの催事に出店し、酒田のラーメンを少しずつ全国に広めていく。
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