「定年後の星」コラムニストが明かす起業5ヵ条 早く成仏し「ギブファースト」で人脈構築を

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経済コラムニスト 大江英樹氏
大江英樹(おおえ・ひでき)/経済コラムニスト。1952年大阪府生まれ。野村証券を退職後、2012年にオフィス・リベルタスを設立。『定年前』(朝日新書)、『90歳までに使い切る お金の賢い減らし方』(光文社新書)など著書多数。
サラリーマン人生の終盤が見え始める50代。定年後は「リタイアしてゆっくり」なんて考えていては地獄まっしぐらだ。役職定年や、定年後再雇用で給料が激減してしまうからだ。週刊東洋経済10月28日号では「地獄の役職定年、定年後再雇用」を特集。定年後の給与や待遇といった現実、そして失敗しない55歳からの人生設計についてお伝えする。
週刊東洋経済 2023年10/28号(地獄の役職定年・定年後再雇用)[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年10/28号(地獄の役職定年・定年後再雇用)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

まずは自己紹介から始めましょう。1974年に大学を卒業後、野村証券に入社しました。定年まで勤め上げて退職、半年後の2012年に「オフィス・リベルタス」という会社を立ち上げました。

リベルタスとは、ラテン語で「自由」を意味します。「サラリーマンがリタイアした後に本当の自由を得て、幸せな生活を送れるよう支援する」という理念の下、個人の資産形成や資産運用、確定拠出年金といったことをテーマにした情報提供を行っています。

具体的には雑誌やオンラインメディアで年間100本以上のコラムを執筆しているほか、年間2〜3冊の書籍を出版。そのほか、全国津々浦々の経済団体や企業などを回り、年間100回以上の講演を行ったりしています。

心が死んでしまう

そんな私も55歳くらいまでは、定年後、完全にリタイアしたいと考えていました。しかし、旅行したり遊びに行ったりするのはたまにだから楽しいのであって、それが毎日だと退屈だろうと思い始め、57〜58歳くらいになって「やっぱり働こう」と考えました。

その頃、会社では定年後再雇用の制度がスタートしており、一歩踏み出す勇気がなかった私も、定年後半年は再雇用で働きました。しかしあまりにもつまらなく、このままいくと心が死んでしまうと思ってしまったのです。

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