「定年後の星」コラムニストが明かす起業5ヵ条 早く成仏し「ギブファースト」で人脈構築を

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そこで思いついたのが「起業」です。当初、「サラリーマン脳に冒されていた私には無理だ」とも思いました。しかし、年金で十分生活できるとわかり、「好きなことで月に3万〜5万円程度の小遣い稼ぎができればいいじゃないか。もし失敗しても借金さえしていなければ年金で生活できるし」と気楽に考え、起業に踏み切りました。

ここからは私の経験に基づいた起業術をご紹介します。まず起業に当たって、よく「好きなことをやって食っていけるのか」と聞かれます。答えはイエス。不安に思う方は、お金の使い方について間違った認識を持っているのです。

定年後のお金の3分法

定年後のお金の使い方に関して最も重要なのは「3分法」です。一般的には「現預金」「有価証券」「不動産」といわれますが、これは財産の3分法であって定年後の3分法は違います。下図をご覧ください。これは定年後の大きな支出を3つに分け、それぞれを何で賄うかを示したものです。

まずは日常的な「生活費」です。教育費や住宅ローンを払い終えた定年後であれば、支出はかなり抑えられるはず。23年に日本年金機構が示した67歳以下の夫婦2人世帯の厚生年金支給額は、月額22万4482円ですから、公的年金で生活費は十分賄えます。

事実、私は公的年金だけで賄えています。年金は当てにならないと考える人は少なくありませんが、そんなことは決してありません。

続いて「医療・介護費用」。これはそもそも発生するかわからないし、発生したとしていくらかかるかわかりません。そうした性質の支出には、ある程度まとまったお金を用意しておくことが重要。そのため貯金や退職金は、できるだけ取っておくべきです。

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