駐在員が証言、米国で働く日本人の「悲しい現実」 日本人相手の商売だと米国でも稼ぎは少ない…
欧州や中国など平均年収が高い国の旅行者をターゲットにしている旅行会社では給与レベルも高いですが、平均収入が低い日本人は旅行に使う金額も低くなりますので、日系旅行会社の収益はそう上がらず、私のような末端の社員の給与も低くなるわけでございます。
もちろん日本人にも富裕層はいらっしゃいますが、それはごく一部。全体的に見ると、日本円の価値が落ちていることもあり、残念ながら日系旅行会社の給与は低く、上向く要素もあまりございません。
具体的に言うなら、インターン時代の月の報酬は「日本の大学生が授業の合間にめちゃくちゃ頑張って1カ月バイトした」っていうときくらいの金額でございます。
アメリカの若い人たちは旅行業を選ばない
アメリカの若い人たちは給料がいいIT関連や金融関連企業を狙い、旅行業は選びません。そのため、アメリカの旅行会社はインターンシップ制度のビザスポンサーになってインターンを採用し、人を補充しているという側面もございます。
1年限定になってしまいますが、正社員やパートタイムで人を雇うよりも時給を安く抑えられるからです。そうでなければ、20代の大半をフリーターとして過ごした私に、面接のオファーが10件以上も届くわけがありません。
私自身は、「インターン経験が履歴書に書ければ箔がつくかも」と腹黒いことを考えて渡米したわけですが、もしあなたが転職を考えていたりフリーターをしているなら、思い切ってインターン制度を利用してみるのも、悪くない選択だと思います。
1年間、海外に身を置くことで実践的な英語力を身につけられますし、甘えることができない環境で生きる力も身につけられると思います。少なくとも私は、そうでした。ただし、インターンとして働くなら、物価の安い場所を選ぶことです。
ラスベガスからロサンゼルスまでは、ルート15を西へまっすぐ進み4時間ほど。ところがこの2つの都市、物価がまったく違うのです。
ラスベガスはアメリカ有数の観光地ですが、観光以外にこれといった産業はなく、中心地以外は茶褐色の乾いた大地がどこまでも続く田舎なので、治安もそこそこ良く、物価が安くて住みやすい街でございます。
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