「本社」から「新規事業」が育たない納得の理由 イノベーションが生まれる場所を図で考える
イノベーションを生み出すことは、企業にとって重要なイシューです。そこで本稿では、「どこでイノベーションが生まれるのか」について見ていくことにしましょう。
既存企業が、「現在の」「メインの」「大事な」「収益性の高い」顧客の期待に応えて既存事業へのフォーカスを高めるあまり、新しく立ち上がる市場を軽視し、新規事業だけでなく、いずれ既存事業も失ってしまうことが多々あります。クレイトン・クリステンセンの「イノベーターのジレンマ」です。
そうしたジレンマに対する処方箋があります。それは、物理的にも文化的にも主流から離れたところで新しい事業を立ち上げるというものです。つまり、イノベーションが起きる最適な場所は「辺境」なのです。
革命は「辺境」で起こる
この「辺境」は単に物理的な距離のみを意味しません。文化的な距離も想定されます。
そこで物理的距離と文化的距離を2軸にとって、下の図のような同心円の図の中を描いてみます。
*外部配信先では図や画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください
強制的に同心円を描くと、嫌でも視野を広げざるを得なくなるので、その図の中に、誰でも知っている身近な例を書き込んでいってみましょう。
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