どちらかというと男性的なデザインで、主張もおしゃれさも控えめで気負いがない。仕事の合間の羽休めに、ビジネスマンがホッとできる食器だなと思いました。
都会のオアシスでモーニングを
筆者が訪れたのは、駅チカにあるオフィス街の雑居ビルのテナントです。ビルの2階が1フロアまるごと「カフェルノアール」になっている大型店舗です。「ルノアール」のコンセプトは「都会のオアシス」。疲れを癒やし、安らぎを与えてくれる空間がそこにはありました。
80席以上がゆったりとレイアウトされており、1人客向けに2人掛けのテーブル席をメインに配置し、PCで作業したい人のためには、コンセント付きのカウンター席があったりと、居心地に配慮された店づくりになっていました。
椅子から見渡せる範囲では店はそこそこ繁盛していて、まばらに15人ほどが座っています。ほとんどがビジネスマンと思しき男性の1人客なので、1席とばしにテーブルが埋まっているという感じです。
それにもかかわらず、広々とした店内は驚くほど静か。しっとりしたじゅうたんの床が足音を吸い取り、微弱な音量で流れるボサノバのBGMがノートパソコンの打鍵音などの小さなノイズをかき消してくれます。客層が良く電話をする際は店外に出ていくなど、皆がマナーを遵守しており、秩序ある空間が保たれているのも好印象でした。
オーダーカウンターのある、カフェチェーンのガヤガヤした空間も、気兼ねなくくつろげて、それはそれで大好きなのですが、「カフェルノアール」で、布張りの椅子に腰掛けて、ゆっくりモーニングを食べるひとときには、古き良き純喫茶の良さのようなものが残っている気がします。
「カフェルノアール」のブレンドコーヒーは、酸味も苦味もきちんとあって、落ち着いた店内にぴったりの、落ち着きのある大人の味がしました。
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