ルノアールの「810円モーニング」で優雅な大人の朝 コーヒーはお高めだがセットメニューは超お得

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どちらかというと男性的なデザインで、主張もおしゃれさも控えめで気負いがない。仕事の合間の羽休めに、ビジネスマンがホッとできる食器だなと思いました。

都会のオアシスでモーニングを

筆者が訪れたのは、駅チカにあるオフィス街の雑居ビルのテナントです。ビルの2階が1フロアまるごと「カフェルノアール」になっている大型店舗です。「ルノアール」のコンセプトは「都会のオアシス」。疲れを癒やし、安らぎを与えてくれる空間がそこにはありました。

80席以上がゆったりとレイアウトされており、1人客向けに2人掛けのテーブル席をメインに配置し、PCで作業したい人のためには、コンセント付きのカウンター席があったりと、居心地に配慮された店づくりになっていました。

いつの間にか喫茶店ではめったに見かけなくなった布製のおしぼりがうれしい(筆者撮影)

椅子から見渡せる範囲では店はそこそこ繁盛していて、まばらに15人ほどが座っています。ほとんどがビジネスマンと思しき男性の1人客なので、1席とばしにテーブルが埋まっているという感じです。

それにもかかわらず、広々とした店内は驚くほど静か。しっとりしたじゅうたんの床が足音を吸い取り、微弱な音量で流れるボサノバのBGMがノートパソコンの打鍵音などの小さなノイズをかき消してくれます。客層が良く電話をする際は店外に出ていくなど、皆がマナーを遵守しており、秩序ある空間が保たれているのも好印象でした。

専用のマシンで淹れた、ネルドリップのホットコーヒーを、ぽってりしたカップでいただきます(筆者撮影)

オーダーカウンターのある、カフェチェーンのガヤガヤした空間も、気兼ねなくくつろげて、それはそれで大好きなのですが、「カフェルノアール」で、布張りの椅子に腰掛けて、ゆっくりモーニングを食べるひとときには、古き良き純喫茶の良さのようなものが残っている気がします。

「カフェルノアール」のブレンドコーヒーは、酸味も苦味もきちんとあって、落ち着いた店内にぴったりの、落ち着きのある大人の味がしました。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
チェーン店最強モーニング
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大木奈 ハル子 ブロガー・ライター

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おおきな はるこ / Haruko Ookina

40代のサブカル好き主婦ブロガー・ライター。東京都港区の、狭くて古い(30平米築50年)ボロマンション在住のミニマリストで、夫と猫と同居中。趣味はチェーン店の朝メニュー食べ歩き、特技は節約とDIY。日本聴導犬協会の、子犬預かりボランティア活動中。著書に『台所図鑑』(大和書房)がある。テレビ出演は『THE TIME,』(TBS系)など。『東洋経済オンラインアワード2023 クリエイティブ賞』受賞。アメブロ公式ブロガー。
アメブロ:https://ameblo.jp/1room2live/
朝メニューブログ:https://865.games/
X(旧ツイッター):@tei_nai

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