婚活「確実に成功する女性」「迷子になる女性」の差 婚活市場では男性より優位な女性に潜むわな

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例えば、婚活市場で出会う事ができる男性を、対人魅力(イケメンか否か?)と経済的条件(金払いがいいかケチか?)を軸に分類してみましょう。そうすると、双方が揃った理想の結婚相手、経済的に難があるイケメン、容姿に問題があるリッチマン、どちらの条件も満たさない問題外の4つに分類することが可能です(おそらく、無自覚に似た分類をしていると思います)。

女性の場合、理想の結婚相手を目指す苛烈な競争が予想されるため、経済的に難のあるイケメンや容姿の問題があるリッチマンのいずれかを、「妥協」して選ばなければならない、と悩むことになると思います。

自由に交際することで「こじらせ」を解消していく

しかし、婚活市場では人間関係を気にすることなく、自由に交際相手を選んだり、同時並行で交際してみたり、少しでも気になる所があれば関係を切ったりすることができるという特徴をつかんでしまえば、男性と出会う中で自分の「こじらせ」を自覚し、解消していく新たな婚活戦略への道が切り開かれていくと考えられます。

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具体的には、恋愛経験が豊富な「経済的に難のあるイケメン」と交際することで、恋愛弱者女性は男性とのコミュニケーションの取り方を学んでいける可能性が生まれます。容姿の問題があるリッチマンを「奢ってもらう相手」と割り切って交際していくことで、今までにないリッチな経験を楽しみつつ、自分が結婚相手に求める条件を見直していくことができるかもしれません。

もちろん、婚活市場で男性と出会うことで生じる危険(例えば、詐欺やデートDV被害)へのリスクヘッジをすることが前提となりますが、婚活市場の特性を上手く利用していくことで、婚活女性は前向きに「こじらせ」と向き合いながら、婚活をエンジョイしていく道が切り開かれるのではないでしょうか?

高橋 勅徳 東京都立大学大学院経営学研究科准教授

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たかはしみさのり / Misanori Takahashi

神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了、博士(経営学)。沖縄大学法経学部専任講師(2002‐2003年度)。滋賀大学経済学部准教授(2004‐2008年度)。首都大学東京大学院社会科学研究科准教授(2009年‐2017年度)を経て現職。専攻は企業家研究、ソーシャル・イノベーション論。第4回日本ベンチャー学会清成忠男賞本賞受賞。第17回日本NPO学会賞優秀賞受賞。

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