ニッポンの書評 豊崎由美著
新聞・雑誌の書評欄はもとより書評ブログやアマゾンのレビューと、今や書評は小説と同じように読み手より書き手のほうが増えている。書評の存在意味とは何なのか。プロの書き手とアマチュアの違いはどこにあるのか。
批評との境目がない英米に比べ、日本の書評は批評とは役割を分ける形で進化してきたと著者は指摘する。批評は対象作品を読んだ後に読むもので、書評は読む前に読むもの。読者の初読の興をなるべくそがないよう、あらすじはどこまで紹介すべきか、ネタばらしは許されるのか。読み物としての書評の面白さはいかにあるべきか。20年近く書評を書き続け、カルチャーセンターで講座も開く著者が自身の書評論を展開する。
光文社新書 777円
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