最高値3万8915円の更新も視野「日本株の今後」 四季報最新号をフル活用「3万円時代に買える株」

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下図のとおり、バブル期から2000年代までの株価は1株利益と乖離し、企業業績の実態と懸け離れたものだった。それゆえPER(株価収益率)も欧米と比較して高水準の状態が続き、バブル期にはPER30倍台でも割安銘柄とされていた。

だが、現在ではPER10倍台と欧米水準で推移する。株価も1株益との連動性が高まり、かつての需給要因主体の相場から改善が進んだ。

この間、日本企業もROE(自己資本利益率)向上やガバナンス改革を進め、収益の改善を図ってきた。東証改革の一環で、PBR(株価純資産倍率)改善に注力しているのは、周知のとおりだ。

企業業績は好調

足元の企業業績は『会社四季報』23年4集秋号が示すとおり好調だ。下に業績や見出しの集計表を掲載している。国内全上場企業の今期業績は営業利益12.1%増、純利益9.6%増の見通し。金融を除く全29業種中、20業種が純増益の見込みで、前号比で予想純益額が増えたのは24業種だ。秋号の見出しは、前号の夏号比や会社計画比で「増額」「上振れ」が多い点に特徴がある。

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