コロナ禍を経て企業活動が平常化する中、人手不足を背景に学生優位の「売り手市場」となっている。2024年4月の入社を目指す就活生はどのような企業を選んだのか。
9月6日の配信記事「『1.4万人の就活生』が選んだ人気企業ランキング」で、総合の上位300社を紹介しているが、今回はその属性別(男・女・文・理)のランキングを作成した。
調査対象者は、就職サイト「ブンナビ!」に登録する現在就活中(2024年春卒業予定)の大学生や大学院生。登録者のうち、大学名を問わず約1万4000人が回答している。調査期間は2023年3月16日~2023年6月30日まで。
男子学生・女子学生から人気の企業は?
男子学生のランキングは、1位伊藤忠商事、2位三菱商事、3位ソニーという結果になった。総合ランキングと同様に総合商社は人気が根強く、4社がトップ10に入った。前年調査と比べて順位を伸ばしたのは、7位東京海上日動火災保険(前年25位)、8位三井物産(前年51位)。
女子学生のランキングでも伊藤忠商事がトップ。働き方改革の先進的な取り組みが支持されているようだ。例年上位にくる明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)は2位にランクインした。トップ10には昨年と同じく博報堂/博報堂DYメディアパートナーズや集英社など常連企業が入っている。
文系学生のランキングは、2位東京海上日動火災保険、3位日本生命保険、6位大和証券グループなど、安定的な人気のある金融大手が上位を占める結果に。理系学生のランキングは1位ソニー、2位旭化成グループ、3位富士フイルムグループという順だった。