不安にとらわれず"しなやかに"生きるススメ 「心の言葉は、ときに有害」だからどうする?
いいえ、うまくいけばいいけれど、そうとも限りません。時間だってかかることでしょう。最良の決断は何かというと、「何もしない」という平和構築です。
それぞれの政策も宗教も農作物の収穫量も気にせず、特に仲よくすることもせず、貿易もせず、自国の発展だけを考えるということです。
隣国を好きになる必要もありませんし、領土を奪ったり与えたりもしません。ただ、そこにいることを受け止めるだけです。
それがアクセプタンスです。
不安や苦痛に居場所を
ACTでいうところのアクセプタンスとは、不愉快な思考や感情に対し「場所をあけておく」「スペースを拡張する」というニュアンスが含まれています。
え? わかりにくい? ではちょっと想像してみてください。
不愉快な感情、つらい記憶、避けられない現実の問題……。そういうものが心に浮かんできたとき、私たちはどんな状態になるでしょうか。
胸がキューッと握りつぶされたようになりませんか? 血管が収縮して頭に血が上ったりしませんか? 緊張で手足がこわばったりもしますよね?
視野が狭くなり、周囲の人の気持ちや立場にも目が行かなくなります。
そう、狭くなっちゃうんです。小さくなっちゃうんです。全身のいろんな部分が。
アクセプタンスはその逆です。力を抜いて緩めるのです。スペースをつくるのです。拡張するのです。窓を開けるのです。風を送り込むのです。
そこで生まれたちょっとしたゆとりの空間を、不愉快な感情や、つらい記憶や、避けられない問題の置き場所にするのです。とりあえずおいておく。そんなイメージです。
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