不安にとらわれず"しなやかに"生きるススメ 「心の言葉は、ときに有害」だからどうする?
ほかの例も同じです。「きっと失敗する」ではなく、「きっと失敗する、と自分は思っているんだなぁ」に変換するのです。「外国人と結婚したら娘は幸せになれない、と私は思い込んでいるんだ」と言ってみるのです。
「財布を盗まれた、と私は考えた」です。
着ぐるみを脱いだら、ちゃんと見てみてくださいね。それがどんな着ぐるみなのか、いつどんなときに自分をのっとり、自分にどんな影響を与えていたのか。その確認こそが、マインドさんと距離をとるために必要なことなのです。
思考は受け止めるしかない
アクセプタンスとは「受容する」「受け止める」という意味を持つ言葉です。
ここでは、つらい記憶や後悔や嫉妬や悩みや自己嫌悪といったマインドに対して、戦うことや逃げることや従うことをやめて、受け止めるという意味を持ちます。
「受容する? そんなの無理です。そんな感情と四六時中いっしょにいるなんてできません!」と、思うかもしれません。
いえいえ、四六時中いっしょにいなくていいのです。単に「そこにいていいよ。しゃべっててもいいよ。でも注目しないよ」というスタンスでいる、ということです。
たとえばあなたの住む国が、川をはさんだお隣の国といがみ合っているとしましょう。うっかりするとドンパチの戦争になりそうな状況です。
隣国の人たちを追い出そうとすれば、戦争は避けられません。もしかしたら隣国から侵攻されて、あなたの国に被害が出るかもしれません。
では停戦交渉をしますか? お互いの領土はここまでだと決め、条約を結び、今後は仲よく貿易なんかしちゃいますか?
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